パソコンがオフィスや家庭に一台しか設置されていない時代には、インターネットの利用は電話回線によるモデムとパソコンとをRS232Cインターフェイスケーブルで繋いで利用していました。
通信はその後ADSLを経て光ファイバーが主流となり、今では1Gbpsは普通であり中には10Gbpsを売りとするサービス会社も出てきていて、熾烈な速度と低価格の競争が起こりエンドユーザーにとってはよい環境であると言えます。また、パソコンの低価格化によって家庭でもオフィスでも、一人に一台の勢いで普及率が向上し、複数のパソコンをローカルネットワークで結ぶlanの構築がなされました。
光モデムに繋がるブロードバンドルーターやlan環境のスイッチングハブなどの通信機器は、基本的に有線のlanケーブルにて接続されています。インターネット接続サービスの高速化と、ローカルネットワーク内での大容量ファイルのやり取りの増加から、lanケーブルには高い伝送速度と耐ノイズ性能、簡単な配線工事で布設できる施工しやすさなどが求められます。業界団体は規格の制定を行い、メーカーは実際に使用するエンドユーザーに対して、こうした点をアピールすべく商品開発をしています。
カテゴリーと呼ばれる速度の規格はいくつかありますが、高精細動画のやり取りをするのならば1000Mbpsを保証するカテゴリー5e以上の規格で、UTPやSTPなどの外来ノイズに強いもので、フラットケーブルのような壁の隙間にも配線ができる製品を採用すると良いです。lanケーブルは規格の提唱からしばらく経っていてはいますが、メーカーはエンドユーザーに対して規格の範囲内で、低価格で高性能で魅力的な商品の開発と販売をしています。