生活で便利な結束バンド
2019年8月18日 屋外で結束バンドを使う時は融雪剤対策が必要

屋外で結束バンドを使う時は融雪剤対策が必要

名称にあまりなじみはないものの、人々の暮らしの身近なところで使われている物質の1つに、塩化カルシウムがあります。

カルシウムと塩素の化合物であるこの物質には空気中の水分を吸収する働きがあるので、タンスの中の除湿剤に使われたり、風の強い日に砂が舞い上がるのを防ぐために学校の校庭に撒かれたりします。また、積雪の多い地方でよく使われる融雪剤にも含まれています。便利な性質を持つこの塩化カルシウムですが、同時に電気工事に携わる人間にとってはやっかいな点もあります。

それは、この物質には浸食性があり、樹脂製の製品などを傷めてしまうということです。その代表的な例が結束バンドです。結束バンドは配線工事などの際に複数のケーブルを束ねるのによく使われますが、これに融雪剤が付着すると、劣化が早まって破断などのトラブルが起きやすくなります。結束バンドを使って配線工事を行うのは、何も屋内だけに限りません。

電柱から建物などにケーブルを引き込む時、外灯を設置する時、エアコンの室外機を取り付ける時など、屋外で使用されることもしばしばです。こうした場所で通常の製品を用いると、融雪剤を撒いたときにトラブルが発生するおそれがあります。そのため、冬の寒さが厳しい地域などでは塩化カルシウム対策を施した特殊な素材で作られた結束バンドの使用が必須となります。同時に、低温や雪の重みにも耐えられるような性能を持っている必要もあります。

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