生活で便利な結束バンド
2019年8月24日 塩カルが結束バンドを弱くする

塩カルが結束バンドを弱くする

結束バンドは樹脂製が一般的です。

ハサミで切ることができてとても便利です。また、針金などの金属線では酸化によって破断するようなところでも代用として使用されることがあります。実際にはこのような使い方は注意が必要です。水や塩分に強いと考えられがちな樹脂ですが、塩害に弱いと言う事実があります。そのため、沿岸部での使用には注意が必要ですが、寒冷地も同じように注意が必要です。融雪剤や凍結防止剤に使われている塩カルが結束バンドを劣化させる要因になります。

塩カルは塩化カルシウムの略語で、水分を含むことで雪や氷を溶かす効果が期待できます。その成分が結束バンドに接触すると、樹脂が劣化し破断することになります。このような寒冷地には塩カルに強い耐候性の高い種類を選んだ方が安心です。同じ樹脂でも塩分に強い種類があります。耐候性が高い素材として有名なのがナイロン12です。水分を吸収する割合が他のものと比べて低いため、悪影響を受けにくいと言う特徴があります。

その寿命は数倍にまで長くなるため、無視できる違いではありません。最も避けなければいけない事は、金属ではないからさびないので問題がないと思っている事です。樹脂が水分や塩カルに弱いと言う事実を知らない人が多いため、気にしないことで発生するトラブルがあります。まずは正しい知識を持ち、使用する環境にあった結束バンドを選ばなければいけません。特に落下して困るようなところは、耐候性の高いものを選ぶか、使用しないようにしましょう。

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