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2019年9月15日 配線ダクトの材質について

配線ダクトの材質について

建物の電気設備工事には、電線管配線や天井や壁内のいんぺい配線やケーブルラック配線などがあって、用途や布設するケーブル数に対応して選ばれて施工がなされます。

通常、少ない本数であればいんぺい配線とする事例が多くて、多い本数の場合や電源系統と弱電系統とを並べて配線するような場合はケーブルラックが選ばれます。大規模な建築物では、電気室や機械室が設けられていたり、防火上主要な間仕切りである界壁や防火区画が設けられています。電気室や機械室には多くの設備機器や配管や配線があるので、重要なケーブルを安全に布設しておくために配線ダクトが採用されることがあります。

区画貫通においても同様に配線ダクトが選ばれています。配線ダクトの材質には塩ビ製と金属製とがあって、軽量で施工性がよいのは塩ビ性の材質のダクトです。区画貫通させる場合には不燃材料としなければならないため、材質を金属製とする必要があります。ダクトに収納できるケーブルの総量は、断面積の20パーセントまでとしなければならず、放送や自動火災報知設備配線などの弱電船であれば50パーセント以下とすることができます。

ダクトを吊り下げる場合、吊り間隔を3メートル以下とすることも規定されていて、金属製ダクトの相互接続では機械的接続だけでなく電気的な接続も行わなければなりません。このように配線ダクトは、電気設備の技術基準や諸法令によってさまざまな規定があります。施工にあたってはあらかじめ、他の設備業者の担当者間で設置場所や施工順序について、綿密な協議を行うことが求められます。

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