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2019年9月18日 硬質塩化ビニル製の配線ダクトの採用について

硬質塩化ビニル製の配線ダクトの採用について

建物の工事では、建築工事の進捗に追随して各種設備工事が作業されます。

電気工事であれば、受変電設備や配電盤類や機器の設置とそれらを結ぶ配線工事があって、工事に相応した資格を持つ者が行うものとされています。電線やケーブルは竣工後に利用状況の変化によって取り替えることや、絶縁不良などによって交換すること想定して管路に通線することが多く、幹線ケーブルは一本の電線管に入れ、細いケーブルでは複数を一本の電線管に入れます。電気室や機械室などの主要機器と配線が集中している場所では、幹線系統を配線ダクトに収めることがあります。

これは、機器が集中するところでの点検作業で、幹線ケーブルが損傷されることを防ぐのが主な目的です。配線ダクトには硬質塩化ビニル製と金属製があって、軽量のため施工性に富んでいるのは硬質塩化ビニル製の配線ダクトです。ダクト同士の接続時に金属製ダクトで要求される、機械的接続に加えての電気的接続をする必要がないことも、硬質塩化ビニル製の配線ダクトの特徴です。

防火区画を貫通するダクトは材質を金属製としなければならないため、このような貫通箇所に塩ビ製のダクトは用いることができません。収納するケーブルが太くて本数が多い場合は、耐荷重性能に富んだ金属製が採用されます。配線ダクトは、使用目的や設置場所に応じて適切に選択し、施工にあたっては設備工事の担当者間で事前に、設置位置や施工の順序について協議してからとすることがたいせつです。

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