通信回線の速度は日進月歩で、いまやモバイル通信は高画質動画を快適に視聴可能な5G規格が導入目前で、電波よりも通信品質が安定している有線ネットワークも光通信が当たり前の時代です。
通信回線の品質向上を受けて多くの家電製品を音声でコントロールできるなど、少し前の未来予想図が実現しつつあると言っても過言ではありません。コンピューターの性能や通信の品質を左右するのは、ほかがどんなに早くても一か所が遅ければその通信速度が全体を左右することから飲料の瓶の首の細い部分に模してボトルネックと言われる部分です。通信回線が電話回線を利用していた時代にはそこがボトルネックとなるために、ほかの部分を高性能にしても意味がありませんでしたが、今や公共ネットワークの高品質化で時にはlanケーブルのスペックを上回ります。
lanケーブルのスペックを表する指標がカテゴリー1からカテゴリー6までの数字で、数字が高いほど高速通信に対応しています。せっかくの高速通信の恩恵をフルに生かすには、lanケーブルのスペックを確認するのが効果的です。lanの規格は現在1000BASE-Tが主流ですが、最近までは100BASE-Tや10BASE-Tなどの下位規格も多く、パソコンのスペック次第では100BASE-Tでも十分で、それ以上の高速ネットワークは性能を活かしきれません。
そのため、100BASE-Tや10BASE-Tで利用するカテゴリー5やカテゴリー3といったケーブルも多く流通しています。新しくケーブルを買うなら、高速通信を活かせるカテゴリー6かどうかを確認することと、自宅やオフィスで使っているケーブルが古いなら、スペックが低すぎないか確認して更新すると有効です。