生活で便利な結束バンド
2019年8月3日 太陽光パネルで使われる結束バンドの特徴

太陽光パネルで使われる結束バンドの特徴

結束バンドは、主に複数のケーブルを束ねて整える配線材料であり、利用場面は一般家庭からオフィス、園芸作業などが主です。

一般的に使われているのはナイロン製かステンレス製で、主な用途は、バラバラの配線を一つに束ねたり、束ねた配線を識別するために使われています。身近で使われている結束バンドは太陽光パネルでも使用されています。太陽光パネルで使われる結束バンドは屋外で利用することを想定して作られており、数十年の屋外耐用年数を実現しているものがほとんどです。

サイズも大きく、長さが10㎝位から70㎝を超えるものまで存在しており、色々な用途に合わせて選べるようになっています。また、沿岸部や寒冷地では塩害により結束バンドの劣化が急速に進む場合があるので、太陽光パネルの設置では耐塩化亜鉛性能及び耐塩化カルシウム性能が優れた材質が求められます。材質は一般的なものがナイロン66と言う素材なのに対し、太陽光パネルではナイロン12と言われる材質が使われています。

ナイロン66の予測寿命が1年から2年なのに対し、ナイロン12は12年から15年の寿命が予測されており、屋外で使われても高寿命なのが理解できます。また、ナイロン66の材質は化学薬品に耐性があるとは言えず、特に、塩化カルシウムや塩化亜鉛、塩化アンモニウムに弱い性質をもっていますが、ナイロン12はこれらの化学薬品に充分耐えられる材質となっています。結束バンドの材質選択に関しては、これらの化学薬品への耐性を考慮する必要があります。
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